ほぼ半年ぶりに、この海岸へとやって来た。
もうすっかり夏の雰囲気になっている。去年と比べると観光客が戻りつつあるようだ。観光で地域経済を支えている土地なので、自然災害が続いたために観光客の激減は暗い影を落としていた。
それにしても日差しが厳しい。
気分としては天気がいいとウキウキするけれど、3時間から4時間、時には6時間くらい海岸でじっとしている私としては夏場の録音は試練だ。もちろん、機材も長時間直射日光に当てるわけにはいかないので傘を差している。そうすると今度は風との戦いになる。

最初の頃は録音時間を2分と決めて、移動を繰り返しながら録音していたので真夏でも自分じしんの暑さ対策以外には大きな問題がなかった。しかし、長時間録音をしようと思い始めてからはいろいろと障害が多い。
人が歩く足音や話し声、漁船の音などはいいとしても、戦闘機がスクランブルで飛んで行く音や射撃演習場からの単発的な音や遊歩道の工事の音には悩まされる。
今回、変化があったのは野良犬たちが駆除されているようだったこと。そのためか鳥の数が増えているような気がした。自然界のバランスって捕食関係で変わるんだなと実感した。
初日の今日は日曜日。
これから1週間ほど録音をしていく。
1日のうちで一番暑い時間帯ではあるけれど、岩盤浴をやっているのを通り過ぎてフライパンの上に座っているようだ。
座り位置を変えたりした時の音を拾わないように録音機から10メートルくらい離れたところに座っている。何かあるといけないので、そうそう機材から離れるわけにもいかない。日陰があるところはかなり遠い。
今回は新たなマイクの組み合わせをしてみようと思っていたのだが、拡張ユニットがうまく動作してくれない。東京で事前にテストした時には、ちゃんと動作したんだけどなぁ。こういう機材がうまく動作しないことって、大体は自分が何か間違いをしていることが多い。ここで時間を取られるのも考えものなので、原因究明はあとでやることにして、とりあえずはこれまでもやった組み合わせで録音開始。



